2007年03月
2007年03月30日 07:19
こんにちは梶間です。官公庁では、来週から新年度です。さて、来週から住宅金融公庫が変わります。
住宅金融公庫は、設立されて６０年近くたつ住宅専門の政府系金融機関でしたが、３月３１日でなくなり、４月１日より独立行政法人「住宅金融支援機構」に生まれ変わります。
住宅金融公庫は、従来、借り手には割と有利な制度で、一時期は住宅ローンのシェアの半分を取っていました。しかし、住宅金融公庫の低利融資には国からの補助が多く、批判が集まって、民間の住宅ローンを側面から支援することになったのです。
いわば、「住宅金融公庫にお任せ時代」から「自分で金融機関の住宅ローンを選ぶ時代」になったわけです。
今までの公庫の利用者やフラット３５の利用者によっては、変わる点は特にありません。フラット３５は従来の民間金融機関と提携した長期固定金利型住宅ローンです。
４月１日に発足する住宅金融支援機構はフラット３５が中心の業務になります。
2007年03月27日 07:24
こんにちは梶間です。今日は宮大工さんからの相談です。この業界、昨年でしたか聖徳太子に時代に創業して、創業１４２８年の日本最古の金剛組（大阪府）が破産し、高松建設が支援したのが記憶に新しいです。
＜Ｑ＞寺社の建設を中心にして工務店を経営しています。いわゆる宮大工の仕事です。売上アップや利益アップのヒントがあれば、お教えください。（Ｓ県。年売上３億円）(事例45-1）
＜Ａ＞
売上についてですが、寺社建築の業界は、規模の大きなものは大手ゼネコンが受注しています。
ただ、大手ゼネコンの下請けでは、なかなか利益が出ません。そこで、自らの受注にチャレンジすることは退けて通れません。
具体的な方法としては
�…鶲瞳娠超函鳥楾�可能な寺社をリスト化し、寺社をまわり改築やバリヤフリー化の提案をします。資金の相談（借入れ、寄進の進め方）にも応じます。
�▲拭璽殴奪函調�存の寺社。近隣の施工可能な寺社。
利益アップの方法ですが、宮大工の業界は技術重視でドンブリ勘定です。そこで、ぜひ、簡単で良いですから、予算管理、相見積もりをして見てください。
2007年03月26日 07:25
こんにちは梶間です。月曜日は売上100手です。先週は、常識として４Ｐを紹介しました。しかし、私は、市場に働きかける方法・ポイントを水谷健二さんが「市場の８Ｆ」に整理しており、大変参考になりました。
ここでは、市場に働きかけるスキル・機能を８Ｆとして整理います。
８つにＦを、チャートにしてみました。８つをそのまま並べてもいいのですが、一応ここでは３つに分けました。それぞれの位置づけを表現したかったからです。
「リサーチ」が、ひとつ独立しています。その意味は、リサーチは市場に働きかける機能ではないからです。他のすべての機能に対して根拠を与える仕事だからです。いいリサーチをやったから顧客が喜ぶのではないのです。そのリサーチが、商品改良に生かされたから顧客の役に立ったのです。
「商品・サービス」「流通」「広告」「販売促進」「営業」この５つは、まさに市場に働きかける活動です。ひとかたまりになっているのは、そういうわけです。
「情報」と「物流」とが、もうひとつ別になっています。これは、先の五つのマーケティング活動を成り立たせる現代のインフラという性格をもっているからです。情報と物流、つまり、ロジスティクスがしっかりしているから、現代の営業が可能になるのです。ロジスティクスが弱くて、強い営業部隊をもっている企業は、クレームをつくり続けることになるでしょう。あり得ないのです。それでは、現代の営業にならないのです。
（詳しくは、日経文庫「マーケティング戦略の実際」をご覧下さい）
2007年03月24日 07:22
こんにちは梶間です。２２日（水）公示価格が発表されました。今年は公示価格が１６年ぶりに上昇したようです。確かに新聞を見るとそうなっています。
ただ、ある会社の社長が言っていましたが、「日本では、まだ緩やかにデフレが続くだろう。日本で国際的に競争力のないのは、人件費と土地。後はマクドナルドのハンバーガーを見てもわかるように国際的な価格になっている」。
私は、土地高騰の原因は異常な低金利によるリートバブル・金余り、前向きに言うと再開発。
社長の皆様は、土地を取得し担保余力をつけること（含み益）を持つことは大切ですが、もう東京都23区については、土地の値上がり方が不自然に感じます。財産保有の３分法…「現預金、有価証券、不動産」を忘れないでくださいね！
ことしの公示地価です（読売新聞07.3.23）
2007年03月23日 07:17
2007年03月22日 07:13
こんにちは梶間です。今日は、スコアリング融資の紹介をしましょう。クイックローンとも言われます。
従来の借入れと違って、スコアリング融資とは、不動産の担保や第三者保証のない無担保無保証型のローン（クイックローン）です。代表はビジネスローンですね！
このスコアリング融資について、週間エコノミスト(2007.1.23号)に興味深い記事が出ていました。執筆担当は、国民生活金融公庫総合研究所の竹内英二さんです。
私は感心したデータは特に２つです。
データの出典は、国民生活金融公庫の融資先のアンケート結果です。
１ 利用状況…利用は、売上高５０００万円未満の企業は２．７％と低いのですがが、５億円以上の会社では１５．６％と高くなります。つまり、本当に小さい会社はあまり利用していません。
もっともこの点については、小企業の決算書の信頼性も問題もあります。
２ 外部保証の件
都銀、地銀、信金、信組と規模が小さくなるに従い外部保証の割合が多くなります。
特に信用保証協会については、地銀で５割、信金・信組で７割です。
これがスコアリング融資の実態ですね！
2007年03月20日 06:27
こんにちは梶間です。今日は、貸出金利の話です。
＜Ｑ＞貸出金利の平均を教えてください。
＜Ａ＞金利は会社の信用度によって変わりますので、一般的な金利しかお話しできません。
日銀は全国約１５０の銀行などを調べて、大手銀行や地方銀行、信用金庫など業態ごとの貸出約定平均金利を、翌々月初旬に公表しています。
これによると、1月の銀行の貸出約定平均金利は、短期の貸出しで都銀で１．０％、地銀で２．０％、信金で２．５％となっています。大きな金利の変化を見るのに役立つ資料です。
いずれにしても異常な低金利に思います。これから金利が緩やかに上昇しようなので、借りすぎに注意です。
■2007年1月分の金利はココ
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/yaku/yaku0701.htm
2007年03月19日 07:18
こんにちは梶間です。そろそろ、引越し、異動、卒業、入学など新生活が始まる時期ですね。今日は、マーケティングの４Ｐのお話をします。
４Ｐと言うのは、マーカッーシーと人が提唱したマーケティングの手法です。物を売るには、４つのＰは必要とするものです。私なりに砕いて説明します。４Ｐは確かにマーケティングの手法なのですが、ホントに大切なのでは、Ｐ＝Person（お客様）を忘れないで利用してください。
■ Ｐ＝Ｐｒｏｄｕｃｔ。製品・商品です。これも重要で、ライバル会社以上にお客様に製品・商品の価値をアピールことが大切です。
■ Ｐ＝Ｐｌａｃｅ。直訳すると「場所」になります。小売業の「店舗」。「販売ルート」「問屋」を意味します。確かに、販売ルートの活用や店舗は物品では重要です。中小メーカーでは、問屋の活用は不可欠です。
■ Ｐ＝Ｐｒｉｃｅ。価格ですね。説明不要です。
■ Ｐ＝Ｐｒｏｍｏｔｉｏｎ。販売促進ですね。これも広告から特売の企画まで大切です。
2007年03月12日 06:24
こんにちは梶間です。月曜日は売上アップ100手の日です。今日は、３Ｃの話をします。私は、アメリカのマーケティングはあまり参考にしないのですが、ゴロが良いので３Ｃの話をします。
３Ｃと言うのは、お客様（Customer)、自分の会社（Company)、ライバル会社（Competitor）の３者を言います。
貴方の商品の市場では、お客様（Customer)が、貴方の会社（Company)とイバル会社（Competitor）の商品を比べて購入を考えています。
社長は、当然のことですが自分の会社をヒイキしがちです。ですが、お客様は貴方の会社をライバル会社と比べて買っていることを忘れてはならないのです。
2007年03月08日 11:18
こんにちは梶間です。今日は、社長さんから帝国データバンクの会社情報についてご質問をいただきました。
＜Ｑ＞帝国データバンクの企業データで評点Ｄ１とあるのですが、なんのことですか？
帝国データバンクの評点は１００点満点で、本のように冊子になっている調書とインターネットから入手する企業データでは表現が少しことなります。
冊子では評点は、右に一言コメントつけます。
Ａ．８６〜１００←実際はみたことありません
Ｂ．６６〜８５ ←全体の１％以下
Ｃ．５１〜６５ ←全体の２５％程度。黒字の中小企業に多い。
５１点が分かれ目の感じ
Ｄ．３６〜５０ ←赤字の中小企業に多い。リース取引が厳しくなる。
Ｅ．３５以下 ←借入困難。
ネットワーク上の資料では、
４９点以下の企業は「ネットワーク上では」Ｄ１、Ｄ２、Ｄ３、Ｄ４の４段階で表示
Ｄ１(４７点〜４９点)、Ｄ２(４４点〜４６点)、Ｄ３(４０点〜４３点)、
Ｄ４(１点〜３９点) となっています。
2007年03月07日 07:18
こんにちは梶間です。今日は印刷業者さんからのご相談です。
【相談内容】印刷会社を経営しています。官公庁が多いのですが、市町村の合併で売上が厳しいです。売上アップ策は？（業歴５０年。白黒印刷機５台、年商４０００万円。家族経営４人）
【アドバイス】
基本的に、受注型のご商売をしていましたので、まず現在までのお客様にまずアプローチしましょう。
それには、得意先別に売上高のランク表を作ります。ここで、注意点は、休眠の法人まで書いて下さい。
これが御社のお客様リストで決算書にのっていない財産です。そして、売上、手残り、成長性をもとに大切なお客様をピックアップします。
それから、お客様に顔出しをしてみましょう。格好良いマーケティングの話よりもこっちが基本です。頑張ってください。（事例45-特）
2007年03月06日 16:47
こんにちは梶間です。読売新聞（３月５日）で、変わった記事を発見しました。内容を要約すると、
インターネット掲示板「２ちゃんねる」への誹謗（ひぼう）中傷の書き込みなどを巡り、管理者Ｎ氏（３０。新聞では実名）を相手取り、名誉棄損などを訴える民事訴訟で、少なくとも４３件でＮ氏側の敗訴が確定していることがかわりました。
この結果、Ｎ氏に命じられた賠償額は約５８００万円、仮処分命令などに従わないことによる「制裁金」が１日当たり約８８万円、累計約４億３４００万円に上るが、Ｎ氏が自ら支払いに応じたケースはほとんどないと見られる。
差し押さえをしても、差し押さえがうまくいかないのは、Ｎ氏名義の銀行口座を突き止めても残高が少なかったり、Ｎ氏が取締役を務める会社から「役員報酬は払っていない」と回答されたりしたため。
一説には、Ｎさんは年収が１億円を超えるそうです。そうすると、Ｎさんは法律が考えている想定外の行動を取っているようです。
2007年03月05日 07:24
こんにちは梶間です。月曜に売上１００手です。今日は在庫の話です。
ＦＣ展開をしている和服店に行きました。社長と奥様が口論しています。話を聞いてみると、「社長は、売上を上げるためにドンドン仕入れる」、「奥様は仕入れの支払いと不良在庫が気になり仕入れるな」。よくある話ですね。
この場合、多く在庫を持つ社長と在庫を持ちたくない奥様のどちらが正しいのでしょうか。やっぱり在庫は悪なのでしょうか？？？
私の答えは、「在庫が悪いのではなく、このＦＣ店では在庫の基準を持たないことが悪いのです」
ホントなら在庫が多いほど、欠品はなくなります。しかし多すぎる在庫は確かに不良在庫になり結果として損を出し商売が続きません。
そこで会社経営では、在庫の基準、例えば、「当社では、手持ち在庫の上限を月商の３月分とする」と言うような具合です。
是非、在庫基準考えてみて下さい。
